観戦雑記

思うままに適当に。

200705信濃GS-群馬DP(長野県営)

信濃GS 8-4 群馬DP(長野県営)

応援.TV

実況:飯島泰臣 解説:竹内羊一 パーソナリティ:ガンリキ佐橋

 

今季のBCリーグ初(視聴)観戦。

おそらくは新型コロナウイルスの影響に関係ないと思うのだが、今年から信濃グランセローズ主催試合の動画配信が有料(税込200円)になった。定点カメラのみの垂れ流し放送とは違い、複数のカメラを利用した多角的な映像や、カウントや走者など状況も逐一表示される力の入れよう。昨年からはリプレイも導入されてより一層、専門の野球中継に近づいた。

明治大学野球部キャプテンの経歴を持つ飯島氏の解説までこなしてしまう実況は頭が下がる。プレーヤー時代に培った目線で、ケースに応じた打撃での狙いや選手の心理を鋭く指摘する。動画配信でお金を稼げるスキルだと思っていたが、この度の配信有料化で間接的に実現した形になる。

『100%信濃びいき』と謳いつつ、信濃に厳しいのはご愛敬。独立リーグの試合配信の草分けとして、高いクオリティにこれまでお世話になってきた。お金を払ってでも観る価値はあると思っていたので、来場すらできない現状で微々たる額ながら届けられる機会がむしろありがたい。

有料化とのことで、今年は全主催試合配信するのか気になるところ。

 

前半はGS佐渡・DP庄司の投手戦

信濃GS・佐渡、群馬DP・庄司の両左腕が先発。今シーズン何度も当たる両球団だけに、先発投手がカモにされる展開はお互い避けたい。そんな思惑どおりに、前半は小気味よい投手戦で進んだ。失点は失投絡み。投げミスがなければ抑え込める技量が両投手にはあった。

 

新たな勝ちパターンリレー・名取-高井

昨年は平尾-保田が最後の2イニングを守り切って勝利を積み重ねたが、両投手の退団により勝ちパターンは解体。ゼロから構築することになった。現状は左のサイドハンド名取-右のオーバーハンド高井が務めている。

高井は2018年に平尾・保田とのトレードで入れ替わりに滋賀ユナイテッドBCに移籍し、今年から信濃GSに復帰。名取と高井はともに長野県出身で、数年にわたってプレーしていることもあって地元民から熱い視線を痺れる展開で浴びることになる。

 

仕事人・GS山本健在

七回裏、抑え込まれていた庄司を信濃打線がようやく捉える。三点を返して一点ビハインド。満塁で山本がリリーフした荻野の高めを逃さず振り抜き、前進していた外野の頭を越す走者一掃の三塁打で逆転。ケースバッティングに長けてチャンスにも強い。それが頼りになる仕事人・山本様。

 

五年目を迎えたDP速水

昨年のNPBドラフト指名に漏れ、残留して五年目のシーズンを迎えた群馬DP・速水。高卒四年目の昨年なら、年齢が大学に進んだ同級生と同じように見る物差しになっていた。満23歳の選手がドラフトで指名されるにはこれまで以上のプラスアルファが必要になってくる。99に変わった背番号は背水の陣を思わせる。今日はランナーを置いた場面で失投を逃さず、一発を含む三打点。100㎏を超える巨漢で抑えることが困難なBCL屈指の強打者。日本人の長距離砲はどのカテゴリでも不足しているので、長らく見ていたい存在なのだが。