観戦雑記

思うままに適当に。

200721ソフトバンク-日本ハム(PayPay)

ソフトバンク 1-2 日本ハム(PayPay)

スポーツライブ+

実況:加藤暁 解説:若菜嘉晴

 

六回表途中から。

試合巧者、なんて異名を思い出しました。

代打で逆転の足掛かりとなる二塁打を放った横尾も思えば大きな仕事をしました。

 

今季初のカード初戦勝利

6カード目にして初のカード頭の勝利。

いままでほとんどマイナスからの発進だっただけに、毎週ベンチに漂っていた重苦しい空気は少しは払拭されるだろう。この勝利で開幕カード以来の連勝なのだから、いかに苦しい一ヶ月であったかが分かる。連勝を延ばす楽しみを抱いて次の試合を待つ楽しみも、思えば随分と久しぶりである。

 

機能する上位打線

試合がひっくり返った七回。それまで変化球攻めが続いていた千賀が一転して西川には速球勝負に切り替えたが、球威をものともせずフェンス直撃の同点打。

代わった嘉弥真から近藤は一二塁間を鋭く破る決勝打。それまで二度の得点圏で凡退しており、ようやく仕留められた一打が試合を決定づけた。

土日はスタメンから外れていた大田が二番に戻り、三安打で復活の兆しを見せる。

上位打線が暴れまわると常にランナーがいる状態でいい打者に回る。エース相手に逆転という勝ち方も相まって、まるで強いチームの試合運びだった。

 

意義ある千賀からの勝ち星

2018年シーズンから勝てていなかった千賀にようやく土を付けた。カードとシーズン。短期的にも長期的にも、これからの戦いを見据えるうえで、日本球界を代表する千賀に手も足も出ないまま負けることは避けたかった。ただでさえ最下位争いで藻掻いている状況にあるチームだけに、格差を認めてしまえば、今後も対戦する前から戦意に影響する。

打ち崩したわけではないが攻略法は通じた。明日からは千賀以上の先発はいない。ホークスとしては、千賀でまずひとつ勝って波に乗りたいところだったろうが、気の持ちようではファイターズが優位になった。

 

好機を手繰り寄せた投手陣の粘り

先発の杉浦がバレンティンに一発を浴びたが、その一失点のみに抑えて、公文、宮西、秋吉もスコアボードにゼロを連ねた。エース相手に勝利をもぎ取るには、こちらもいかに失点しないかに懸かっている。

六回の時点で杉浦はだいぶ抜け球が目立っていたが、それでも要所を抑える粘りはこれまでの登板でも随所で見られた。今日の勝利は、味方の反撃を待って追加点を与えず、また奪ったリードを最後まで守り切ったバッテリーの働きに尽きる。