観戦雑記

思うままに適当に。

200719日本ハム-千葉ロッテ(札幌D)

日本ハム 9-2 千葉ロッテ(札幌D)

GAORA

実況:近藤祐司 解説:稲田直人

 

投手が抑えて、打線が先発全員安打するくらいの快勝だとさすがに気分がいい。

渡邉に当たりが出てきたのが、週末の三試合で一番の収穫。打線の切れ目が(少)なくなりますね。

 

プロ初勝利の河野

今季四度目の先発となった河野がやっと初勝利を挙げた。

連戦の課題だった初回を抑えると、緩急や対角線といったコンビネーションでマリーンズ打線を翻弄し、大量援護もあって途中までは完封も視野に入る無失点ピッチングを続けていた。捕手の構えたミットからコースを外さない制球力。回の進んだ後半はさすがに抜け球も出てきたが、失点した八回以外は連打を許さず、安心して見ていられた。

初登板の楽天戦では丁寧に丁寧にという意識が強すぎて四球が多くなっていたが、当時の課題は上手に折り合いを付けられたのだろう。援護をもらった後でも崩れなかった。対左打者でもスライダーで逃げるより、ストレートで突いていった。被打率の高い右打者相手にもヒットを四本に抑えられたのだから、総じて今日はストレートが良かったのだ。

先週は同学年のオリックス・山本由伸の好投に乗っかるように、119球で七回途中まで投げた。今日も八回を投げて二失点。今年はぎっしり六連戦が続く日程で、連投が続いてしまった中継ぎ投手をベンチから外さざるを得ない日もある。リリーフ陣を運用するうえで、長いイニングを任せられる先発は従来以上に価値があるシーズン。ここ二試合の内容を今後の登板にも期待したい。

 

2番抜擢で結果を残した杉谷

投のヒーローが河野なら、打のヒーローは杉谷だろう。

一番西川と三番近藤が調子を上げてきたが、間の二番打者の適任が現状いない。昨年はバントをしない強打の二番打者として名を馳せた大田は昨日からスタメンを外れるくらいに芳しくない。かといって渡邉や王を入れてもフィットせず、西川から近藤、中田へと回すまでに切れ目が生じていた。

今季初のスタメン二番に抜擢された杉谷は期待に応えてみせた。初回は西川の凡退しても自分がヒットで出塁し、第二打席では9番中島からの連打に続いてタイムリー。打線を切らさず、チャンスを作ったうえで中軸に託せる理想的な役割を果たした杉谷こそユーティリティプレーヤーの極みである。

押し出しのデッドボールをスパイクの裏で受けるなどオイシイ場面もあった。

 

一矢報いたマーティンの実力

河野のカーブにタイミングを合わすことができず、カーブを決め球にした三振を二つ喫していたマーティン。散々カーブの意識を植え付けられてきた四打席目では外のストレートを左中間に打ち返し、河野の無失点ピッチングを阻止できた。

六連戦では特大弾を放つなど存在感を放っていたマーティン。守備でも、右中間への当たりで三塁を狙おうとした中島を断念させた。メジャーでも屈指だった強肩は進塁の抑止力になっており、ただでは終わらなかった。