観戦雑記

思うままに適当に。

200717日本ハム-千葉ロッテ(札幌D)

日本ハム 7-4 千葉ロッテ(札幌D)

GAORA

実況:近藤祐司 解説:建山義紀

 

四回裏途中から視聴。

東條から打った中田の3ランがなければどうなっていたことやら。

 

未勝利の開幕投手対決

6月19日に開幕したプロ野球。一ヶ月が過ぎようとしているなか、未だ勝ち星に恵まれない二人の開幕投手による投げ合いとなった。

有原は建山いわく「カットが唯一制球できる球種」ではあったものの、左打者に対するチェンジアップが決まらず苦労していた。援護が少なくて見殺しになった試合もあったが、逆に打線に助けられて初勝利が舞い込んできた。

石川は「しっかり制球できるようになってきた」「ノッてきたら抑えられる投手」との解説どおり、中盤以降は自分のリズムを取り戻したが、許したリードがそのまま試合結果に反映された。

 

有原を初勝利に導いた石川亮

昨シーズン、有原と最も多くバッテリーを組んだ"専属捕手"。今年は先週のオリックス戦で初めて有原の球を受けて、勝敗は付かなかったものの、七回無失点の内容を引き出していた。

悪いなりに試合を作るのがエースの務め。今日も調子が上がらないなか、被害を最小限に留めて有原は初勝利を手にしたが、有原を熟知している石川亮の功績も大きい。

キャッチャーの専属化についてはさまざまな意見があると思うが、チームの状態が悪い以上、投手の力を引き出せる組み合わせという法則にのっとって、挑戦や実験より実績に頼るのは間違いではない。どころか、石川亮が正捕手争いを征し得る材料も出てきた。

打撃面で、今年から力を抜いたように立ちながらバットを前に出す構えに変わった。落合博満に代表される、いわゆる神主打法。ゆったりとした構えから鋭いスイングで力強い打球を連発し、今日は二塁打を含む二安打一打点。打撃でも有原を援護している。

開幕一軍を逃した石川亮がいま、攻守に存在感を放っている。

 

五点差をすんなり締められなかった秋吉

五点リードの九回に登板。セーブが付かない場面での守護神登板となったが、追い付かれるのではないかという不安に駆られる内容だった。不調でスタメン落ちしていた代打レアードに浴びたホームランを皮切りに、すんなりアウトを稼げず中村にもタイムリーを打たれた。

先週の有原の登板試合での敗戦投手は秋吉だった。最終的にはロドリゲスに外のスライダーを強引にレフトスタンドへ持っていかれたが、そこまでに行き着く内容が良くない。幸先よく2アウトを取ってから二人歩かせて、無用な一発が生まれたのだ。

今年はすでに玉井も公文も宮西も手痛い救援失敗を経験している。そもそも守護神を投入できるような場面が少ないのが一番の問題だけれども、打撃も守備もと課題の多いチームだけに、せめて締めるところは締めて、観ている側も安心できるポイントが欲しい。