観戦雑記

思うままに適当に。

200628東北楽天-日本ハム(楽天生命)

東北楽天6-4日本ハム楽天生命)

J SPORTS

実況:中田 解説:有銘兼久

 

中六日での杉浦の好投

日本ハムの先発は杉浦。昨年は先発の日だけ一軍に登録され、最短十日間の間際を置いての起用だったが、一軍登録を外れることなく、中六日でのマウンドとなった。前回の埼玉西武戦ではストレートが安定せず、制球できていたスライダーを軸にした投球で四回をどうにか持ちこたえて無失点に抑えていた。
今回のマウンドはストレートが高めに深く場面が頼繁に見られたが、終始力強い球を投じており、武器として扱えていた。このカードで散々打たれてきた浅村やロメロといった好調な強打者相手にも力勝負で挑み、ストレートで空振りを奪ってアウトカウントを積み上げている姿は逞しく映えた。一週間、投手陣は苦渋を祇めさせられていただけに、最後の試合で一矢報いることができた。

良い時の杉浦は相手をねじ伏せられるだけに、欲を言えばカードの最後ではなく、前のほうで投げさせたい。登板翌日以降のゲームにも残るような影響を相手打者に与えたい。

 

3ストライク目が遠かった石橋

楽天の先発は石橋。コーナーへしっかりコントロールされた球で早いうちから小気味よくバッターを追い込んでいく。ただ解説の有銘が何度も指摘したように「2ストライクからの内容が課題」。空振りを奪えないために三振が増えず、きわどいボールはカットされるかボールゾーンに外れる。結果、甘く入った球を捉えられて球数も増えていった。日本ハムの石橋対策は機能していた。

 

宮西とブラッシュ

四点リードの八回裏に宮西が登板。ブラッシュはここまで三打席連続三振で全く通用していなかったが、 ど真ん中に入ってきたスライダーを振り抜いて、 強烈なライナーをレフト·杉谷のグラブを掠めつつスタンドに叩き込んだ。 浅村やロメロらが日立つ打線の中で、 「構えが遅く、ポールを待つ余裕がない」など不調気味だった。 シンプルに甘い球を振り抜いた結果の今季第一号だった。
一方、宮西は終始制球に苦しんでいて思うような投球ができず。失投でも打たれにくいところにいく持ち味が全く出なかった。

 

四割打者・太田の交代

五回裏の先頭打者・太田に代打が送られた。表の守りで結果は無失点に終わったもののバッテリーミスからピンチを広げる一幕があった。

二塁打を連発し、 打率四割を超える打撃は下位打線の脅威となっていたのだが、 三木監督は手厳しい処置を下した。 これまでの試合でマスクを被る機会は太田が圧倒的に多いが、正捕手を勝ち取ったわけではない。一年間、 ホームを守った実績もない。気を抜けば代わりがいる。 太田の入っていた八番には、試合終了まで打席が三度まわってきた。 打撃が好調なだけに、 太田に多く打順をまわしたいところだが、 目先の勝利に拘らずシーズンを通した競争に徹する三木監督のビジョンが同えた。